猫が水で遊ぶ理由とその対策
- 暮らし方・育て方
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- by 猫のいる暮らし編集部
愛猫がウォーターボウルの水に手を入れて、バシャバシャと楽しそうに水遊びをしている姿を見たことがある人もいるのではないでしょうか?手につけて遊ぶ程度ならまだかわいいですが、お皿から水をこぼしたり、ひっくり返して床や壁が水浸しになってしまうと、飼い主としては困ってしまいますよね。また、ひっくり返したお皿が割れて怪我をしてしまう心配もあります。
そこで本記事では、猫が水で遊ぶ理由や水遊びの対策について解説していきます。
筆者の経験談

私自身、数ヶ月の間、愛猫の水遊びで悩んだ経験があります。
愛猫が生後5ヶ月になった頃、初めて「ピチャ…ピチャピチャ…」とウォーターボウルの水に手を入れて遊んでいる姿を目撃しました。はじめのうちは「こんなこともあるだろう」と余裕の構えをしていましたが、水遊びは段々とエスカレートするようになっていきました。
- フェーズ1:ウォーターボウルの水につけた手をペロペロするようになる
- フェーズ2:水につけた手を振るようになり、床や壁に水滴をつける
- フェーズ3:水を手で掻き出すようになり、床が濡れる
- フェーズ4:ウォーターボウルを手で動かすようになり、揺られた水が床に溢れる
- フェーズ5:ウォーターボウルをひっくり返すようになり、床が水浸しになる
フェーズ3くらいからいよいよ掃除が大変になり、「なんとか対策をしなくては」という気持ちが強くなってきました。
水遊びの一番の悩ましいポイントは、継続してしまうことだと思います。毎日のように水で遊び、床や壁を水浸しにするということが数ヶ月続いたときは流石に骨が折れました。猫にとって飲み水はとても大切だということは知っているので「こぼすから片付けたい」「でも片付けられない」というジレンマと戦いながら、「どうしたら水遊びをやめてくれるのか」を考え、対策を繰り返す日々でした。
対策が功を奏し、今では水遊びをめったにやらなくなりましたが、当時は結構なストレスを抱えていたのも事実。一緒に暮らしていく以上は、愛猫も飼い主もどちらか一方が我慢し続けるのは精神的にもよくありません。愛猫の気持ちを理解して適切に対策していくことで、お互いにとって最善の形を見つけていけるとよいですね。
猫が水で遊ぶ理由

猫が水で遊ぶ理由は、次のようなことが考えられます。愛猫がどのような気持ちで水遊びをしているかは対策をする上でとても重要になりますので、よく観察をして愛猫を気持ちを理解しましょう。
退屈で遊んでいる
1つ目は、退屈のあまり水で遊んでいるという理由です。
愛猫が退屈な状態になっているとウォーターボウルの水で遊ぶことがあります。ケージに入れている時間が長かったり、おもちゃなどで遊ぶ時間が十分に足りていなかったりという理由から、一番身近な飲み水で遊んでしまうようです。水はゆらゆらと動いたり、キラキラと光りを反射したりするため、興味をそそられやすいのかもしれませんね。
ウォーターボウルの容器が気に入らない
2つ目は、ウォーターボウルの容器が気に入らないという理由です。例えば、容器の口が狭いと水を飲むときにひげが容器についてしまうので嫌がる猫が多いです。何度も水の中に手を入れて、手についた水をペロペロと舐めて水を飲むしぐさをする場合は、これが原因かもしれません。
水をきれいにしている
3つ目は、水をきれいにしているという理由です。
猫はきれい好きな生き物です。ウォーターボウルの水の表面に毛やほこりが浮いていたり、沈殿していたりすると、その汚れを手で掻き出そうとします。そして、汚れを掻き出して水がきれいになると、ようやく満足して水を飲みはじめます。愛猫が一度掻き出すしぐさから水を飲んでいる場合は、これが原因の可能性があります。
飼い主に構ってもらおうとしている
4つ目は、飼い主に構ってもらおうとしているという理由です。
水遊びをすると飼い主が振り向いてくれたり、声を掛けてくれたりする経験から、構ってもらおうとしてわざと水遊びをしている可能性があります。特に夜中に飼い主が寝ようしたときに、水で遊びはじめる猫が多いようです。
水遊びをすることのリスク

水が飲みにくいことが水遊びをする理由であれば、満足に水を飲めていない可能性があります。水を飲む量が足りていないと腎不全や尿石症、膀胱炎といった病気を引き起こすことも。日々の水分摂取量を確認し、足りていない場合は水を飲みやすくしてあげる工夫が必要です。
また、家に対してのリスクも考えなければなりません。
猫の水遊びによって家の床や壁に水がかかることで、フローリングに水が浸水し傷んできてしまったり、壁紙が浮き上がり剥がれてきてしまったりすることがあります。数回水がかかる程度であれば問題ないですが、毎日のように同じ場所にかかってしまうことで段々とダメージが蓄積されていきます。すぐに気づいて水を拭き取れば大丈夫ですが、就寝中や外出中などはどうしても発見が遅れてしまいますよね。我が家でも、実際に壁紙がダメになってしまったことがあります。お互いにストレスなく暮らしていくためにも、水遊びの対策をしていきましょう。
水遊びの対策

愛猫の水遊びで悩んでいる場合は、下記の対策を試してみるとよいでしょう。愛猫が水遊びをする理由によって対策は異なるので、猫の気持ちを理解した上で適切な対策をしてあげてくださいね。
ウォーターボウルを変更する
愛猫が手についた水をペロペロと舐めることで水を飲んでいることが多いようであれば、ウォーターボウルの容器が気に入っていない可能性があります。容器の口が狭いと水を飲むときにひげが容器についてしまって嫌がる原因になるため、容器の口が広いものに変更してあげるとよいでしょう。
また、アルミ製やプラスチック製のウォーターボウルだと重量が軽いため、手でお皿を動かしたり、お皿ごとひっくり返されることもあるでしょう。陶器製や陶磁器製などのある程度の重量がある容器に変更してあげることで、お皿ごとひっくり返されるリスクが軽減できるのでおすすめです。
自動給水器にする
愛猫が水の汚れを気にして掻き出そうしているようであれば、ウォーターボウルの飲み水が汚れがちなのかもしれません。常に新鮮な飲み水を用意してあげることは言うまでもないですが、外出しているときなどは水を交換することが難しいときもありますよね。また、愛猫の手が汚れていると、水を掻き出すときに自身で汚してしまうことも。
そういうときは自動給水器を試してみるのもよいでしょう。種類にもよりますが、多くの自動給水器は常に水が循環する仕組みで汚れが沈殿しないため、汚れが気になる猫にはおすすめです。沈殿しないからといって、水が汚れないわけでないので水の入れ替えは定期的にするようにしましょう。
逆に、水遊びが楽しくて遊んでしまう猫には逆効果になる可能性があります。流れる水に興味を惹かれてしまい、エスカレートすることがあるためです。
防水マット・撥水マットを敷く
水遊びをやめさせる対策をしたとしてもすぐにピタッとやめない可能性もあります。そのため、フローリングや壁紙の浸水被害を最小限にするために防水マット・撥水マットを敷くことがおすすめします。特に、就寝中や外出中のときなどは飼い主の強い味方になってくれることでしょう。
少量の水をこぼす程度であれば、吸水性のある珪藻土マットもおすすめです。お皿をひっくり返して大量の水をこぼしてしまうような場合は、吸水しきれずにカビが生えてしまう可能性があるので防水マット・撥水マットのほうがよいでしょう。
無視をする
水遊びをすることで構ってもらおうとしている猫の場合は、辛いですが無視をするのが一番です。水遊びに反応して声をかけたりすると、やめるどころかエスカレートしてしまう原因にもなります。防水マット・撥水マットを敷き、放置しても大丈夫な環境を作った上で、毅然とした態度で無視するようにしましょう。飼い主の気が引けないことがわかると、自然と諦め水遊びをやめるようになるでしょう。
一緒に遊ぶ時間を作る
水遊びの対策をしても一向にやめない場合は、退屈のあまり水遊びをしてしまっている可能性が考えられます。もし、心当たりがある場合は、愛猫と飼い主が一緒に遊ぶ時間を作ってあげることが一番の対策になるかもしれません。愛猫とスキンシップを取る時間を十分に作ってあげて、水遊びをする頻度に変化があるか様子をみるようにしましょう。
まとめ
猫の水遊びは見ていてかわいいですが、床や壁をビシャビシャにされてしまうと掃除も大変です。毎日のように続くと飼い主のストレスも溜まってしまいますよね。
猫の水遊び対策の第一歩は猫の気持ちを理解することからはじまります。「なぜ水遊びをしているのか」の原因を探ってから、原因を解決してあげられるような対策をしてあげてくださいね。
この記事の筆者・監修者
猫のいる暮らし編集部
猫を愛して数十年。現在は1匹のラグドールと一緒に暮らしています。
ペット業界での従事経験、獣医師の方への取材経験、愛猫との暮らしで得た経験から、みんなの「猫のいる暮らし」をより豊かにするために執筆させていただいています。
