猫のご飯の変え方と食べないときの対処方法
- 暮らし方・育て方
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- by 猫のいる暮らし編集部
猫の年齢や健康状態、食生活などの様々な理由により、今までのご飯を新しいご飯に変えなければならないタイミングはありますよね。しかし、「愛猫がちゃんと新しいご飯を食べてくれるか心配」という人や、「すでに変えたけど嫌がって食べてくれなかった」なんて人もいるかと思います。
そこで本記事では、スムーズな猫のご飯の変え方や新しいご飯を食べないときの対処方法について解説していきます。
猫のご飯を変えないほうがよい理由

猫は基本的にあまりご飯を変えない方がよいとされています。その理由は大きく2つあります。
食へのこだわりが強いため
1つ目は、食へのこだわりが強いためです。そのため、普段食べていないご飯・食べ慣れていないご飯は食べないことがあります。
例えば、ドライフードはウェットフードよりも水分がないため香り立ちにくいです。猫は味ではなく、においでご飯を食べるかどうかを決めるため、ウェットフードからドライフードへ切り替える場合は一筋縄ではいかないでしょう。
また、療法食は一般的に味やにおいが落ちるものが多いです。そのため、療法食に切り替えても一口も食べないなんてこともあります。
消化器系への影響があるため
2つ目は、消化器系への影響があるためです。
今までのご飯から新しいご飯へ変えると、栄養バランスが変わります。これにより、消化器系へ影響を与え、下痢・嘔吐・体調不良を引き起こしてしまう可能性があるのです。
また、「新しいご飯を食べたことで体調不良を起こした」という経験から、それ以降そのご飯を食べなくなることもあります。これを味覚嫌悪学習やガルシア効果と言います。
猫のご飯を変えなければならないタイミング

一方で、猫が一生を過ごすにあたり、ずっと同じご飯をあげてればよいわけではありません。「子猫が成長したから成猫用のご飯に変えたい」や「太ってきたのでダイエット用のご飯に変えたい」などの様々な理由から、どうしても猫のご飯を変えなければならないタイミングも出てくるでしょう。例えば、下記のようなケースです。
よくあるタイミング
- 子猫が成長してきたので成猫用のご飯へ変えたい
- 年齢がシニアになってきたので老猫用のご飯へ変えたい
- ウェットフードからドライフードへ変えたい
- 太り気味なのでダイエット用のご飯へ変えたい
- 動物病院で療法食へ変えるようおすすめされた
- 食べムラや食べ飽きにより新しいご飯へ変えたい
猫の年齢や健康状態、食生活などの様々な理由から、ご飯を切り替えないといけないときはあります。そのときは、上手にご飯を切り替えてあげて、愛猫に負担がかからないようにしてあげましょう。
スムーズな猫のご飯の変え方

前述のようなシチュエーションから、どうしても猫のご飯を変える必要がある場合は、今までのご飯に新しいご飯を少し混ぜてあげて、徐々にその配分を増やしていくやり方がおすすめです。
一度に全てのご飯を変えてしまうと、ご飯を食べなかったり、下痢・嘔吐・体調不良を引き起こす可能性があるためです。今までのご飯が残っているうちから、新しいご飯への移行をしてあげましょう。新しいご飯を用意したからといって、間違っても今までのご飯を捨てないようにしてくださいね。
ご飯の配分と期間の目安
下記を参考にしながらスムーズにご飯を変えるようにしてください。最低でも1週間以上かけて、ゆっくりとご飯を切り替えてあげてくださいね。
| 期間の目安 | ご飯の配分 |
|---|---|
| 1〜2日目 | 今までのご飯:変えたいご飯=7:3 |
| 3〜4日目 | 今までのご飯:変えたいご飯=5:5 |
| 5〜6日目 | 今までのご飯:変えたいご飯=3:7 |
| 7日目〜 | 今までのご飯:変えたいご飯=0:10 |
ご飯の切り替え時はこまめに体調を確認する
ご飯を変えることで栄養バランスが変わり、消化器系へ影響を与えることがあります。そのため、ご飯を切り替えている最中と、切り替え終わった後しばらくは、こまめに愛猫の体調を確認してあげてください。
もし、下痢・嘔吐・体調不良が起きてしまったら、ご飯の切り替えは中断し、すぐに動物病院へ相談をしに行きましょう。
新しいご飯を食べないときの対処方法

もし、新しいご飯に変えたときに猫が食べないときは、次の方法を試してあげてください。
食べている様子を見すぎない
特に子猫の場合に多いですが、ご飯を食べている様子をじっと見つめることで猫が緊張してしまい、ご飯を食べられないでいる可能性もあります。猫がご飯を食べるときは、ほどよい距離感でそっと見守ってあげるようにしてくださいね。
無理に食べさせようとしない
食べないからといって、無理に猫の口に近づけたり、口の中に入れたりすることは逆効果です。たまたま、ご飯を食べたくないタイミングだったのかもしれませんので、焦らずゆっくりと自分から新しいご飯を食べることを待ちましょう。
無理に食べさせようとすると、そのときの嫌な経験から、ますますそのご飯を食べなくなることもあります。
ご飯を温める
ご飯を温めることで香りが立ちやすくなるため、ご飯を食べない場合は温めてあげることも有効です。ウェットフードだけでなく、ドライフードでも温めることで香りが立ちやすくなるのでおすすめです。温める際は、やけどをしない程度に電子レンジで10秒ほど温めてあげてくださいね。
香りをつける
鰹節や煮干しなどの、愛猫が好む香りのふりかけをご飯にかけてあげると食が進むかもしれません。また、ふりかけだけでなく、おやつを少量加えてあげるのもよいでしょう。
食器を変える
そもそもご飯をあまり食べないようなら、食器が原因の可能性もあります。次の3つのポイントに気をつけて食器を変えてみてもよいかもしれません。
食器の高さ
食器の高さは、食べやすい高さのあるものを選ぶとよいです。低いと食べにくく、猫の首にも負担がかかるため、ある程度の高さがある猫用の食器を選ぶようにしましょう。
食器の大きさ・深さ
食器の大きさ・深さは口が広く浅いものがおすすめです。お皿の口が狭く深いと食べるときにひげがあたってしまい嫌がる猫が多いためです。
食器の素材
食器の素材は陶器製がおすすめです。ステンレス製の食器などはご飯の香りを邪魔してしまうことがあるためです。また、陶器の素材感の舌触りがよいため、好む猫が多いようです。
違うご飯にする
どうしても新しいご飯を食べない場合は、違うご飯にしてあげることもひとつの選択肢です。味・香りだけでなく、粒の大きさや形によっても猫の好き嫌いは変わります。たまたま、新しいご飯が愛猫の好みでなかった可能性もあるので、同じような栄養バランスの別のご飯に変えてあげることも検討してみてくださいね。
まとめ
きちんとご飯の切り替えができないと、下痢・嘔吐・体調不良の原因になってしまいます。そのため、今までのご飯と新しいご飯を混ぜながら、最低でも1週間以上をかけてスムーズにご飯を変えてあげるようにしましょう。
また、猫は食へのこだわりが強いことも忘れずに。もし、愛猫が新しいご飯を食べない場合は、いくつかの方法を試してみてくださいね。
この記事の筆者・監修者
猫のいる暮らし編集部
猫を愛して数十年。現在は1匹のラグドールと一緒に暮らしています。
ペット業界での従事経験、獣医師の方への取材経験、愛猫との暮らしで得た経験から、みんなの「猫のいる暮らし」をより豊かにするために執筆させていただいています。
